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【院長ブログ】女性特有の下腹部の痛み

三条京阪駅・三条駅から徒歩1分のところにある産科・婦人科江川クリニックでは、“生涯にわたって女性の健康を守る”ということをコンセプトに、生理に関わるお悩みや婦人科疾患の治療、そして妊婦健診、初期中絶手術、ピルの処方などライフステージごとに現れる様々な女性のお悩みにお応えしております。

こちらのブログではそうした“女性のヘルスケア”の一環として、健康やお悩み解消に繋がる色々な情報をお届けして参ります。

今回は“女性特有の下腹部の痛み”についてです。

下腹部に痛みがあるときは?

女性特有の下腹部の痛みがある場合、どのような痛みが、どのあたりに生じているかにより、考えられる病気が異なります。

症状がある方は以下を参考に、医療機関を受診されることをおすすめします。

子宮や卵巣のあたりに痛みがある場合

子宮や卵巣に関連する病気には、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などがあり、激しい生理痛や不妊を引き起こす場合もあります。

また、卵巣捻転は、卵巣がねじれることで起こる急性の状態で、激痛や嘔吐、発熱などの症状がみられます。

出血や破裂といった緊急性の高い疾病である場合もあるため、下腹部の痛みが続いていたり、発熱を伴っている場合、また、急な腹痛の症状がある場合は婦人科を受診するようにしましょう。

治療として、子宮が原因となる病気では鎮痛薬、低用量ピル、GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)、手術などによる治療を行います。

また、感染症のケースでは抗菌薬投与を行い、場合によって入院治療が必要になることがあります。

外陰部やのあたりに痛みがある場合

外陰部に痛みがあったり、熱を持っている場合、性交痛がある、または性交後に出血がみられるという場合は、婦人科もしくは女性泌尿器科を受診するようにしましょう。

これらの症状の原因が感染症である場合、放置すると痛みが増して発熱を伴うことがあります。

また、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)や外陰前庭部症候群によるものである場合、痛みが続くと生活の質が低下するほか、性機能の低下をまねくことが考えられます。

 

治療として、GSMでは局所ホルモン補充やモナリザタッチなどを、外陰前庭部症候群では知覚過敏の治療などを行います(骨盤底リハビリテーションを併用する場合があります)。

また、感染症は原因を特定し、それぞれに応じた治療を行います。

 

下腹部の痛みなど、気になる症状がある場合は、お早めに京都市東山区の産科・婦人科江川クリニックへご相談ください。