性感染症(STD)

  • HOME>
  • 性感染症(STD)

性感染症とは

性行為によって感染する疾患を、性感染症と言います。健康への影響はもちろん、妊娠にも大きな影響を及ぼすため、早期に適切に治療することが大切です。

性感染症では、次のような症状が出ます。

  • おりものが、ふだんより増える
  • おりものが、泡のようになる
  • おりものから不快な臭いがする
  • 不正出血が出る
  • 下腹部に違和感や痛みが出る
  • 性器周辺が、痛む
  • 性器周辺が、かゆくなる
  • 性器にイボやコブのようなものができる
  • 排尿痛が出る
  • ふとももの付け根のリンパ節が腫れる
  • 発熱する
  • のどに、痛みや腫れが出る
  • 口の周囲にできものができる

など

性感染症の種類と治療法

クラミジア感染症

国内でもっとも多いとされているのが、クラミジア感染症です。クラミジアトラコマティスという病原体に感染して発症します。オーラルセックスにより、のどに感染することもあります。無症状または、おりものの増加・下腹部痛・不正出血などが起こります。悪化すると不妊症や子宮外妊娠につながるおそれがあります。抗生剤によって治療することが可能です。

淋菌感染症

淋菌感染症は、淋菌に感染して発症する性感染症で、淋病とも呼ばれます。子宮頸管やのどに感染します。無症状または、おりものの異常・下腹部痛などが起こります。抗生剤によって治療することが可能です。

HIV感染症(エイズ)

HIV感染症(エイズ)は、ヒト免疫不全ウイルスに感染し、進行して免疫機能が損なわれ、ふだんかからないような病原体にも感染してしまう状態を言います。感染から2~3週間後に、発熱・筋肉痛・倦怠感・発疹などが起こります。数週間で症状は消え、感染から数か月~10年、無症状が続きます。進行してエイズ期になると、HIV脳症・悪性リンパ腫・帯状疱疹など、さまざまな症状が出てきます。一度感染すると、体内からウイルスを排除することはできません。しかし、ウイルスが検知されても、初期であればエイズを発症せずに済みます。また、抗HIV薬で病気の進行を抑え、血液中のウイルスを少なくすることが可能です。

B型肝炎(HBV)

B型肝炎ウイルスが、血液や体液を介して感染することによっておこる肝炎です。自覚症状がないケースが多いですが、食欲不振・嘔吐・全身の倦怠感・黄疸が出ることもあります。進行すると慢性肝炎・肝硬変・肝がんに進展するおそれがあります。急性肝炎は点滴治療が可能です。慢性肝炎であれば、インターフェロン・核酸アナログ製剤など専用の薬剤を用いた治療が必要です。

C型肝炎(HCV)

C型肝炎ウイルスに感染しておこる肝炎です。感染すると約70%の方が慢性肝炎を発症します。また、そのうちの約60%が肝硬変へ、さらにそのうち70〜80%の方が肝がんを発症するというデータがあります。自覚症状はほとんどないため、定期検査で早期発見することが重要です。専用の内服薬による治療が主流です。

梅毒

梅毒トレポネーマという細菌による性感染症です。母子感染するため、妊娠中の感染はとくに注意が必要です。症状は1期〜4期に分類されます。

  • 1期:性器や口などに硬いイボができ、ふとももの付け根のリンパ節が腫れる
  • 2期:手のひら・足の裏など身体の発疹、脱毛などの症状が現れる
  • 3期:全身の筋肉や皮膚に、ゴムのような腫瘍が出る
  • 4期:脳や心臓の疾患につながる

ペニシリン系の抗菌剤の内服や点滴で治療します。

性器ヘルペス

ウイルスの一種である、単純ヘルペスウイルスの感染による性感染症です。外陰部・膣・子宮頚管などに、強い痛みやかゆみのある水疱が発生します。排尿痛が出る方もいます。内服と外用の抗ウイルス薬によって治療可能です。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルスへの感染による性感染症です。膣の入口や肛門の周辺に、トサカ状の褐色や淡紅色のイボができます。外用薬や手術によって治療します。

性感染症の検査

性感染症検査は、症状によって異なりますが、主に視診・おりものの採取と検査・尿検査・血液検査です。心あたりや気になる症状があって不安な方は、いつでも検査にいらしてください。

075-708-3627
WEB予約はこちら
お問い合わせ