三条京阪駅・三条駅から徒歩1分のところにある産科・婦人科江川クリニックでは、“生涯にわたって女性の健康を守る”ということをコンセプトに、生理に関わるお悩みや婦人科疾患の治療、そして妊婦健診、初期中絶手術、ピルの処方などライフステージごとに現れる様々な女性のお悩みにお応えしております。
こちらのブログではそうした“女性のヘルスケア”の一環として、健康やお悩み解消に繋がる色々な情報をお届けして参ります。
今回は“ダイエットと女性ホルモンの関係”についてです。
ホルモンとは?
ホルモンは体の機能が正しく働くために分泌される成分であり、女性ホルモンや男性ホルモンのほか100種類を超えるホルモンが存在すると考えられています。
このうち女性ホルモンには、排卵や女性らしさに関係するエストロゲン(卵胞ホルモン)と妊娠に関係するプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。
・エストロゲン
脂肪の燃焼を促す、カルシウムが骨から溶け出すのを防ぐなどの働きをする。
更年期前後に分泌が減ると、骨粗しょう症のリスクが高くなる。
・プロゲステロン
排卵後から月経が始まるまでに多く分泌される。
水分をため込む働きがあるため、むくみやすくなる。
自律神経の動きが鈍くなることから、イライラしたり精神的に不安定になる。
ホルモンの分泌サイクルとダイエット
エストロゲンとプロゲステロンの分泌量により、ダイエットには向く時期と向かない時期があります。
時期ごとにポイントを押さえて、上手にダイエットをしていきましょう。
生理中:生理が始まった日から約1週間はエストロゲン、プロゲステロン共に一定しています。
→心身が敏感な時期なのでダイエットはひと休みして、ストレッチなどでリラックスしましょう。
排卵前(卵胞期):生理終了から排卵の前まではエストロゲンの分泌量が増加します。
→脂肪燃焼が望める時期で、ダイエットには最適なタイミングです。
排卵日前後の3~5日間:プロゲステロンの分泌量が増加します。
→排卵後は少しずつペースダウンしていき、現状維持を心がけましょう。
排卵の後、次の生理までの間(黄体期):エストロゲンの分泌量が低下します。
→排卵後ペースダウン、生理前は食欲が増加したり、むくみにより一時的な体重の増加も考えられます。
上で見てきたようなホルモンの分泌サイクルのほか、更年期を迎えると太りやすくなる要因も、脂肪の燃焼に関わるエストロゲンの減少によるものです。
しかし、無理な運動や過剰な食事制限はホルモンバランスを崩すことにもなり、かえって痩せにくくなることも考えられます。
ダイエットをスタートする際はご自身の体や体調に向き合い、健康的に行うようにしましょう。