下腹部の痛み

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生理以外の下腹部や子宮の痛み

生理ではないのに下腹部や子宮が痛いときは、体のなかで異常が起きているサインである可能性があります。重要な疾患が隠れていることもあります。放置せずに、痛みの原因を探しましょう。

下腹部痛の原因

腸疾患

腸と子宮は位置が近いため、子宮ではなく腸が痛んでいたというケースは珍しくありません。

尿路疾患

尿道と膣は位置が近いため、膣ではなく尿道が痛んでいたというケースは珍しくありません。

婦人科疾患

がんや腫瘍

がんや腫瘍が大きくなり、周囲の器官を圧迫して痛むことがあります。子宮や卵巣のがんや腫瘍は自覚症状なく進行することが多いです。そのため、痛みを感じるときにはすでに進行しているおそれがあります。違和感があればすぐに受診しましょう。

炎症

卵管・膣・骨盤内腹膜などが炎症を起こしている可能性があります。ズキズキと痛む場合で発熱を伴う際は、炎症が疑われます。

生理に関連する疾患

月経困難症や子宮内膜症などの疾患が原因となるケースがあります。

そのほかの原因

生理に伴う腸の蠕動(ぜんどう)運動、排卵痛、ピルの副作用など、病気ではない原因で下腹部が痛むことも少なくありません。

子宮が痛む場合の原因

月経困難症(PMS)

主に、生理前の時期に、頭痛・腹痛やお腹のはり・肌荒れ・倦怠感・食欲不振や過食・イライラなどが、3か月以上、続いている場合はPMSが原因かもしれません。子宮の収縮によって、キリキリと痛む場合は、PMSの可能性が高いと言えます。

子宮頸管炎

膿のようなおりもの・下腹部のはり・性交痛・腰痛があれば、子宮頸管炎の可能性があります。重症化すると、高熱や激痛の症状が出ます。細菌などに感染して起こるケースと、アレルギーなどによって起こるケースがあります。

子宮筋腫

子宮筋腫は子宮に良性のしこりができる疾患です。病気ではありませんが、経過観察が大切です。鈍い痛み・不正出血・貧血・頻尿・不妊などがあれば、子宮筋腫が疑われます。

子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮以外の部分に子宮内膜ができる疾患です。生理ではないときでも生理痛のような下腹部痛があるケースや、排便痛・性交痛・腰痛・頭痛・吐き気・めまい・不妊などがあれば、子宮内膜症が疑われます。

子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん

がんは、初期症状がほとんどありません。激しい生理痛や性交痛が出ることもありますが、症状が見られるころには重症化していることも少なくありません。おりものの異常や不正出血が出ることもあります。がんは、定期健診によって早期発見することが、非常に大切です。

卵管炎

卵管炎は、卵管の炎症です。がんと同じく自覚症状が現れにくく、痛みがある場合は重症化していることも珍しくありません。下腹部にジクジクした痛みを感じるという方が多く、性交痛・おりものの増加・不正出血・吐き気・発熱・冷や汗などがみられるケースもあります。

卵管嚢腫

卵管嚢腫は、卵管に膿が溜まり、嚢腫ができてしまう疾患です。初期は自覚症状がほとんどありませんが、嚢腫が大きくなるにつれ、周りの器官が圧迫されて少しずつ鈍痛が強くなります。お腹のはり・便秘・残尿感などが出る場合もあります。嚢腫が破裂して重症化するリスクがあるため、早期治療が大切です。

卵巣茎捻転

卵巣茎捻転は、卵巣にできた腫瘍が捩じれてしまう疾患です。運動や妊娠などが捻転の原因となることがあります。子宮の左右どちらかが、突然、刺すような激痛に襲われた場合、卵巣茎捻転のおそれがあります。吐き気や発熱を伴うこともあります。

クラミジア感染症

クラミジア感染症は、クラミジアトラコマティスという細菌による性感染症です。炎症が広がると、下腹部痛が出ます。性交痛・排尿痛に加え、黄色い膿が混ざったおりもの・不正出血が出ることもあります。

異所性妊娠(子宮外妊娠)

異所性妊娠は子宮外妊娠とも言われ、受精卵が子宮ではない場所に着床してしまうことを指します。立っていることもむずかしい激しい痛みを感じる方が多く、出血・低血圧・嘔吐・失神などが見られることもあります。ショック症状や大量出血によって命に関わる危険もあるため、いち早く治療をする必要があります。我慢や放置をしても、妊娠を続けることはできません。

骨盤内炎症性疾患

骨盤内炎症性疾患は、子宮頸部・子宮・卵管・卵巣などの上部女性生殖器の複数菌感染症です。下腹部の強い痛み・おりものの増加・排尿痛がみられる場合、骨盤内炎症性疾患が疑われます。また、発熱するケースも多く、嘔吐・下痢などの消化器系症状が出ることもあります。

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