20〜60代が抱える不調
若い方からご高齢の方まで、多くの女性が婦人科に関連するお悩みを抱えています。
20〜60代の女性1000人を対象に調査した「女性の冷えと不調に関する調査2021(養命酒)」によると、女性たちの感じる不調は、次のようなランキングになっています。
1位:疲れやすい 45.6%
2位:冷え性 40.2%
3位:肩痛・腰痛 38.8%
4位:寝つきが悪い・眠りが浅い 32.9%
5位:便秘 30.5%
6位:頭痛 29.1%
7位:イライラしやすい 27.6%
8位:ストレス過多 26.5%
9位:気分の浮き沈みが激しい 21.8%
10位:月経トラブル 19.4%
これらの不調の多くが、女性ホルモンや生理など、婦人科に関わるものに関連している可能性があります。改善のためには、生活習慣を整えたり、ストレスを減らしたりすることが大切ですが、当クリニックへのご相談も、お気軽にどうぞ。
年代別お悩みの傾向
同調査によると、「月経トラブル」に不安を抱えているのは、1位20代、2位と3位が同率で30代・40代となっています。 20代では「ストレス過多」や「気分の浮き沈みが激しい」というお悩みを抱える方が多く、メンタルに関連した不調が目立ちます。20代は女性ホルモンがもっとも多く分泌される時期でもあり、それがメンタルの不調につながるとも考えられます。 30代が1位となっているのは「冷え性」と「便秘」です。 更年期がはじまる40代は「疲れやすい」「頭痛」「イライラしやすい」で1位となっています。 50代になると、子宮体がんなどの深刻な病気にかかるリスクが高まります。しかし、近年では年代を問わず子宮頸がんの発症が増加しており、特に閉経が遅いこと、出産経験がないこと、肥満体質であることがリスク要因とされています。初期から不正出血が見られるため、月経以外の時期に出血が長引いたり、おりものに血が混じる、閉経後に出血がある場合は、早めに婦人科の専門医で検査を受けることが重要です。健康を守るためにも、定期的な検診を受けることが大切です。 どの年代においても、多くの女性が何らかの不調を抱えています。しかし、よくあることだからと我慢をする必要はありません。むしろ、小さな不調からはじまって大きな疾患につながることもあるため、気になることがあれば、我慢せずにクリニックを受診しましょう。また、月経トラブルはもちろん、頭痛やイライラの原因が、実は婦人科に関わる要因から発生しているということも少なくありません。小さな不調やお悩みでも、お気軽にご相談ください。
20代のお悩み
30代のお悩み
また、30代から40代後半にかけては、子宮頸がんのリスクも高まります。この病気は主にヒトパピローマウイルス(HPV)が原因とされ、性交経験のあるすべての女性に発症の可能性があります。初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づきにくいことが特徴です。しかし、病気が進行すると、月経以外の不正出血や茶色や黒っぽいおりものの増加、性交時の出血といった症状が現れることがあります。
40代のお悩み
また、40代後半〜50代前半にかけて乳がんを発症するリスクが高くなります。特に、近親者に乳がんを患った方がいる場合や、過去に良性の乳腺疾患や卵巣がんを経験した方は、注意が必要です。また、初潮が早かった、出産や授乳経験がない、高齢での出産、閉経が遅い、習慣的な飲酒、閉経後の肥満などもリスク要因として挙げられます。症状としては、乳房にしこりができる、乳頭から血の混じった分泌物が出る、がんが皮膚近くに達すると乳房にくぼみができたり、赤く腫れるなど皮膚にも変化が現れることがあります。
50代以上のお悩み
不調があれば、お気軽に受診してください