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【院長ブログ】子宮頸がん予防ワクチンの接種について

2022.10.02

子宮頸がん予防ワクチンの接種について~どうしようかと悩まれている方に~

三条京阪駅・三条駅から徒歩1分のところにある産科・婦人科江川クリニックでは、“生涯にわたって女性の健康を守る”ということをコンセプトに、生理に関わるお悩みや婦人科疾患の治療、そして妊婦健診、初期中絶手術、ピルの処方などライフステージごとに現れる様々な女性のお悩みにお応えしております。
こちらのブログではそうした“女性のヘルスケア”の一環として、健康やお悩み解消に繋がる色々な情報をお届けして参ります。
今回は“子宮頚がんの予防ワクチン”についてです。

子宮頸がん予防ワクチンの積極的な接種勧奨について

子宮頸がん予防ワクチンは、平成25年に厚生労働省から積極的な接種勧奨が差し控えられていましたが、令和3年11月「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされる専門家の評価により、原則、令和4年4月から他の定期接種と同じく個別の勧奨が行われることになりました。

子宮頸がん予防ワクチンの副反応について

子宮頸がん予防ワクチン(2価・4価)による副反応は、残念ながら実際に生じていますが、日本においてワクチン接種後に生じた症状の報告があったのは1万人あたり約10人で、このうち重篤な副反応として報告があったのは1万人あたり約6人でした(企業からの報告は販売開始から、医療機関からの報告は2010年11月26日から2021年6月末時点までの報告の合計)。
このワクチン接種後の副反応は、世界に比べ日本だけ多く生じているというわけではなく、また、他のワクチンと比べて副反応報告の頻度が特別多いわけでもありません。

副反応に苦しまれている方は実際におられ、それはたいへん残念なことであり、1日も早い回復を願ってやみません。
しかし、その後の責任を取ることなく流される、子宮頸がん予防ワクチンが特に重篤な副反応を起こすと取れるような一部メディアの報道には、問題があると考えます。
どんなワクチン接種においても、信用性の高いデータや報告などの情報から有効性とリスクを確認し、医師とも相談したうえで接種を決めていくことが大切です。

ワクチン接種と子宮頸がん検診について

公費で受けられる子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんを起こしやすいと言われるHPV16型と18型の感染を防ぐことができるため、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐことができます。
ただし、ワクチンを接種していても、20歳以降は定期的に子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

また、積極的な接種勧奨が差し控えられていたため、接種機会を逃した方への接種としてキャッチアップ接種が実施されます。
接種の方法については市町村からお知らせが届きますので、そちらを確認するようにしてください。

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