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【院長ブログ】流産・切迫流産

2023.01.06

三条京阪駅・三条駅から徒歩1分のところにある産科・婦人科江川クリニックでは、“生涯にわたって女性の健康を守る”ということをコンセプトに、生理に関わるお悩みや婦人科疾患の治療、そして妊婦健診、初期中絶手術、ピルの処方などライフステージごとに現れる様々な女性のお悩みにお応えしております。

こちらのブログではそうした“女性のヘルスケア”の一環として、健康やお悩み解消に繋がる色々な情報をお届けして参ります。

今回は“流産・切迫流産”についてです。

流産について

流産とは妊娠22週よりも前に妊娠が終わることと定義されており、医療機関において確認された妊娠のうち15%ほどが流産になります。

妊娠22週というのは赤ちゃんが母親のお腹の外では生きられない週数であり、流産の8割以上は妊娠12週未満に起こっています。

このような早期に起こる流産は、赤ちゃん自身の染色体などの異常によるものが多数を占めており、お母さんの運動や仕事が原因となることはほとんどないと考えられます。

流産の種類について

流産には、症状や進行具合などによってさまざまな種類があります。

 

・人工流産:人工妊娠中絶(母体保護を目的とし、母体保護法指定医によって行われる手術)のこと。

・自然流産:すべての自然に起こった流産のこと。

・稽留(けいりゅう)流産:胎児は死亡しているけれど、出血や腹痛などの症状がない状態。

・進行流産:出血し始め、子宮の内容物が外に出てきている状態のこと。

・完全流産:子宮の内容物が自然にすべて出てしまった状態のこと。

・不全流産:子宮の内容物の一部が子宮内に残っている状態のこと。

・化学(的)流産:早い時期(超音波検査による妊娠の確認ができる前)に流産した状態のこと。

 

また、流産を2回繰り返すことを「反復流産」、3回以上繰り返した場合を「習慣流産」と呼びます。

切迫流産とは?

流産はしていないけれど、流産が差し迫っている状態のことを「切迫流産」と言います。

これまでご説明した流産は妊娠を継続できませんが、切迫流産の場合は胎児がまだ子宮内に残っていて、妊娠を継続できる可能性があります。

ただ、妊娠12週までの切迫流産には予防のためのお薬がないと言われており、切迫流産で子宮の中に絨毛膜下血腫(血液のかたまり)がある場合には、基本的に安静が有効だと考えられています。

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