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【院長ブログ】骨盤臓器脱

2024.01.07

三条京阪駅・三条駅から徒歩1分のところにある産科・婦人科江川クリニックでは、“生涯にわたって女性の健康を守る”ということをコンセプトに、生理に関わるお悩みや婦人科疾患の治療、そして妊婦健診、初期中絶手術、ピルの処方などライフステージごとに現れる様々な女性のお悩みにお応えしております。

こちらのブログではそうした“女性のヘルスケア”の一環として、健康やお悩み解消に繋がる色々な情報をお届けして参ります。

今回は“骨盤臓器脱”についてです。

骨盤臓器脱(こつばんぞうきだつ)とは?

骨盤臓器脱とは、骨盤底と呼ばれる筋肉や靭帯が弱まったり、損傷したりすることで、内臓が骨盤の外に出てきてしまう状態のことを言います。

脱出した臓器には、膀胱、子宮、腸などがあり、出産経験のある中高年の女性に多く発生します。

骨盤臓器脱の症状は?

骨盤臓器脱の初期には、股の辺りに何かが下がってくるような感じがしたり、股の間にピンポン玉のようなものが触れるような症状があります。

また、排尿困難、排便困難のほか、急に尿がしたくなる尿意切迫感や、何度もトイレに行ったり、間に合わず尿が漏れてしまう切迫性尿失禁の症状などもみられます。

通常寝ているときには臓器が出ていませんが、日中の動きや歩行により腹圧がかかり、臓器が押し下げられることから、夕方以降に症状が強く出ると考えられます。

骨盤臓器脱の原因は?

骨盤臓器脱は女性特有の疾患であり、出産による骨盤底の筋膜、じん帯の損傷が主な原因とされています。

また、立ち仕事や重いものを持つ仕事など腹圧がかかる動作が多い場合や、肥満の方、慢性的な便秘がある方なども骨盤臓器脱になりやすいと考えられています。

骨盤臓器脱の治療について

骨盤臓器脱の初期には、骨盤底筋群を強くする運動や装具療法、日頃の生活習慣の見直しなどを行います。

また、骨盤内臓器が出てこないように、内にペッサリーリングを入れる治療法もあります。

しかし、症状が進んでいる場合には、経腟メッシュ(TVM)手術、腹腔鏡下仙骨腟(子宮)固定(LSC)術などの手術を行う場合があります。現時点では、腹腔鏡下仙骨腟(子宮)固定(LSC)術が主流になっています。

 

股の間に何か下りてくるような感じや異物感があるという方、排尿がスムーズにいかないとお困りの方は、お気軽に当クリニックへご相談ください。

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