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【コラム】婦人科系疾患・基礎知識

2021.02.25

三条京阪駅・三条駅から徒歩1分のところにある産科・婦人科江川クリニックでは、“生涯にわたって女性の健康を守る”ということをコンセプトに、生理に関わるお悩みや婦人科疾患の治療、そして妊婦健診、初期中絶手術、ピルの処方などライフステージごとに現れる様々な女性のお悩みにお応えしております。
こちらのブログではそうした“女性のヘルスケア”の一環として、健康やお悩み解消に繋がる色々な情報をお届けして参ります。
今回は“婦人科系疾患の基礎知識”についてです。

婦人科疾患の代表的なものは?

女性の身体には、年代ごとに様々な変化が訪れます。
しかし、気になる症状や心配事があっても、日々の忙しさや疾患の繊細さから、すぐには受診しづらいと感じる方も多いようです。
とはいえ、婦人科系の病気も他の疾患と同じように、早めの受診と定期検診が何より重要なことは変わりありません。
女性特有の疾患にはどのようなものがあるのか、また、気をつけたい年齢や症状など、基本的なことについて知っておきましょう。

主な婦人科疾患
・子宮頸がん

20歳代から増え、発症のピークは30~40歳代前半です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因とされ、性交の経験がある女性全員に発症のリスクがあります。
発症初期では自覚症状がほとんどないため、ご自身で病気に思い当たることは難しいでしょう。
病気が進むと、月経時期以外に不正出血が起こったり、茶色っぽい、または黒っぽい色のおりものが増える、性交時に出血するなどの症状がみられます。

・乳がん

30歳代から増え、発症のピークは40歳代後半~50歳代前半です。
近親者に乳がんを発症した方がいたり、良性の乳腺の病気にかかったことがある、または卵巣がんにかかったことがある場合は注意が必要です。
さらに、初潮の年齢が早い、出産及び授乳の経験がない、高齢出産、閉経の年齢が遅い、習慣的な飲酒、閉経後の肥満なども発症のリスク要因と考えられています。
症状としては、乳房にしこりができたり、乳頭から血が混じったような分泌物が出ることもあり、皮膚近くにがんが達すると、くぼみができる、赤く腫れるなど乳房の皮膚にも変化があらわれます。

・子宮体がん

40歳代後半から増え、発症のピークは50~60歳代です。
しかし、最近では年代を問わず増加しており、閉経の年齢が遅いこと、出産の経験がないこと、肥満体質であることなどがリスク要因と考えられています。
発症初期から不正出血が起こるので、月経ではない時期に出血が長く続く場合や、おりものに血が混じる、閉経後にも出血がみられるといった場合は、早期に婦人科の専門医で検査を受けるようにしてください。

・子宮内膜症

20~40歳代の方に多い病気です。
一回の生理の出血が7日以上続き、生理周期が短い方は発症しやすい傾向にあると考えられます。
自覚症状がない方から、手術が必要なほど猛烈な腹痛が起こる方まで、症状は個人によって大きく異なります。
生理痛の変化がみられる場合が多く、痛みや出血量の増加に加え、病気が進むと生理中に頭痛や嘔吐、発熱、下痢といった症状があらわれることもあります。

・子宮筋腫

30~50歳代の5人中1人は持っている良性の腫瘍で、不妊や流産の原因にもなります。
発症のピークは40歳代前半ですが、最近は食生活が欧米化したことで子供の体格の成長と性成熟期の低年齢化が進み、発症の年齢も20〜50歳代前半と広がりつつあります。
自覚症状がないため検診で見つかることが多いのですが、生理痛がひどくなり、経血の量が増えて貧血などを起こすことがあります。

・更年期障害

45〜55歳ぐらいの、閉経の前後10年ほどの間に症状が出ることが多いです。
生理周期が不順な方、月経前症候群(PMS)の方、乗り物酔いをしやすい方など、自律神経系が弱い場合、症状が出やすいと考えられます。
代表的な症状として、のぼせ、動悸、発汗などがありますが、そのほかにもめまい、頭痛、耳鳴り、不眠、不安感、集中力の低下、倦怠感、憂うつ感、肩こり、関節痛、腰痛、唾液分泌異常、湿疹、便秘や下痢など多岐にわたる全身症状がみられます。

 気になること・心配なことがあればお気軽に

現代の女性は仕事や家事、育児などに忙しく、ご自分の体の不調を後回しにしがちです。
しかし、早めの受診や検診で、体や生活への負担を少なく治療ができるなら、それ以上のことはありません。
気になることや心配なことがあれば、京都市東山区の産科・婦人科江川クリニックへどうぞお気軽にご相談ください。

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