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【コラム】女性に多い病気と症状

2021.03.20

三条京阪駅・三条駅から徒歩1分のところにある産科・婦人科江川クリニックでは、“生涯にわたって女性の健康を守る”ということをコンセプトに、生理に関わるお悩みや婦人科疾患の治療、そして妊婦健診、初期中絶手術、ピルの処方などライフステージごとに現れる様々な女性のお悩みにお応えしております。
こちらのブログではそうした“女性のヘルスケア”の一環として、健康やお悩み解消に繋がる色々な情報をお届けして参ります。
今回は“女性に多い病気と症状”についてです。

生理痛や生理不順?もしかしてちがう病気かもしれません

いつもの生理痛、よくある生理不順だと思っていたら、別の病気が原因となっているケースがあります。
では、生理痛や生理不順に似た症状があらわれる病気には、いったいどんなものがあるのでしょうか?
次で見ていきましょう。

・子宮内膜症

子宮の内側にある子宮内膜に似た組織が、子宮とは別の場所にできてしまう病気です。
20〜40代の発症が多いです。
<症状>
・生理痛がひどくなる
・性交痛・排便痛がある
・生理の時期以外に下腹部、腰に痛みがある
・なかなか妊娠しない

・子宮筋腫

子宮の壁の中にできる良性の腫瘍のことです。
30〜40代の発症が多いです。
<症状>
・経血の量が多い
・経血にレバーのような塊が混じる
・貧血の症状(めまい、立ちくらみなど)がある
・月経の期間が1週間を超える
・便秘や腰痛、頻尿などの症状がある
・なかなか妊娠しない

・子宮腺筋症

子宮の筋⾁内に、子宮内膜に似た組織ができてしまう病気です。
30代後半〜40代の発症が多いです。
<症状>
・生理痛がひどい
・経血の量が多い
・貧血の症状(めまい、立ちくらみなど)がある

・多嚢胞性卵巣症候群
小さな卵胞が卵巣内にたくさんとどまった状態になる病気です。
10〜30代の発症が多いです。
<症状>
・生理があまり来ない
・生理がない
・太り気味
・声が低い、毛深い、ニキビが気になっている
・なかなか妊娠しない

女性に多くみられる甲状腺の病気

のどぼとけの下部にある甲状腺は、甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺ホルモンは新陳代謝を促す働きをしており、バランスが崩れるとさまざまな症状があらわれます。

・甲状腺ホルモンが多い場合(バセドウ病など)の症状
疲れやすい、暑がり、汗をかきやすい、体重の減少、集中力の低下、動悸、息切れ、筋力の低下、手指のふるえ、目が飛び出ているように見える、月経の回数が少ない、無月経、軟便、首や喉元が腫れたり太くなる

・甲状腺ホルモンが少ない場合(橋本病など)の症状
疲れやすい、寒がり、むくみがある、体重の増加、眠気、記憶力の低下、息切れ、脈がゆっくりになる、筋力の低下、動作が遅くなる、まぶたの腫れがある、無排卵、無月経、便秘、首や喉元が腫れたり太くなる

 女性がなりやすい貧血

貧血とは、血液中のヘモグロビンが少なくなった状態のことを言います。
ヘモグロビンは体中に酸素を運ぶ働きをしているため、量が減少するとさまざまな症状があらわれます。
例えば、めまいや立ちくらみ、動悸、息切れ、倦怠感、頭痛、眠気、耳鳴りや味覚異常などです。

初潮から閉経まで、生理による出血が定期的にある女性は貧血になりやすいと考えられ、また、貧血の原因は年代によって変化していきます。
10代ではダイエットや偏食による鉄欠乏性貧血、20〜40代では鉄欠乏性貧血に加え、婦人科系の病気や消化器系の病気による貧血も考えられるでしょう。
妊娠・授乳期では、赤ちゃんに栄養が必要になり貧血を起こすケースが増え、45〜50代の更年期や更年期以降では、閉経による月経周期の変化や子宮の病気、加齢による造血機能の低下や、大きな病気による貧血が考えられます。

女性の体は、ライフステージごとに変化していくものです。
それぞれの段階で女性に多い病気やその症状を知り、気になることがあれば早めに受診するようにしましょう。

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